2000年度HWV 山行報告 夏合宿新村P 三次プレ
中央アルプス主脈縦走
メンバー
CL 吉田大輔(法2) SL 新村響子(法3) 装備 高田秀樹(法2)
食当 益満裕幸(商1) 宮本夕希(社2) 野吾雅史(商1)
記録
8月2日 曇り
千畳敷-0:40-宝剣山荘-1:00駒ケ岳ピストン-3:30-檜尾避難小屋▲
前夜は駒ヶ根の駅前でテントを張る。CLだけ一人で外寝。一番早いバスとロープウェイで8時ちょっと過ぎには千畳敷に着ける。二次プレの巻機山を無事こなしたので、今回はサブルートのロープウェイを使ってあっという間に2500メー トル。ここでSLのビールが破裂していることが発覚。巻機山に続き二度目。楽した罰かな。宝剣山荘までは予想通り人が多い。なかなか前に進めずちょっとい
らいら。宝剣岳は予想通り危なそう。ハーネス付けてザイルで確保しながら登っていくカップルがいた、が、これは明らかにやりすぎであろう。気をつければ問 題ないが、雨で濡れてたりしたら注意がいるかも。
濁沢大峰のあたりは岩っぽい。ひそかに期待していた檜尾のピークはガスガスでまったくもってだめだめだった。ここからちょっと下ったところに「水場5分」 とかかれた看板があるところに石室みたいなのがある。水場も近いし今夜は小屋まで行かず、ここにテントを張る。しかし、ここの水場はしょぼい。ほんとちょ
ろちょろで、すぐに雪渓の中に消えていってしまう。水場は小屋をはさんで向こう側にもあるらしいが確認はしなかった。
8月3日晴れ
▲ -3:30-木曾殿山荘-1:30-空木岳-0:45-避難小屋▲
今 日は晴れ。足元に広がる雲海を眺めながら進む。今日登る予定の空木岳が雄大にそびえるのが見える。熊沢岳への登りは何気にちょっと危険個所もある。いくつ
ものポコを越えてだらだらすすむと足元に木曾殿山荘が見えてくる。ここが東川岳であるが、かつてここにテントを張った人々がいたそうな。狭いし風強そうだ しよく張ったね、こんなとこ。4人 テンが張れるほどのスペース。木曽殿山荘といえば有名なおやじがいる小屋だが、その姿は見なかった。空木の登りはつらい、と思って心してかかれば案外あっ
けない。上部は鎖場があったりして落石には注意しなきゃならんでしょう。空木のピークは気持ちがいい、みんなで昼ねする。ピークから避難小屋が見えるのだ が結構遠い。駒峰ヒュッテの近くに、「避難小屋使用者は使用料¥***を払え」と***がわからない変な看板が出ている。無視しようかと思ったが、根が善
人な僕らは律儀に使用料を払いに行く。小屋のおっちゃんにいくらか聞いたところ、おっちゃんもいくらかよくわかっていないようで、とりあえず一人500円払った。避難小屋には600円との張り紙があった。小屋は結構使われているらしく、夕方には人でいっぱいになった。この小屋のトイレはすごい。見かけはキレイなのだが、用を足そうとすると、中からでっかいハエが無数に飛び出してくる。その数が半端ではない。ハエって噛み付いたりするのかね?
8月4日晴れ
▲-1:15-空木岳-1:20-南駒岳-2:00-越百岳-3:30-駐車場
今日の行程は長いので、夏合宿の練習をかねて2:30起き。ちょうど空木のピーク でご来光を拝めるはず。昨日下った道を登り返す。その途中でCLが 避難小屋にオーロンシャツをデポってしまったことに気づく、が来年とりに行くことにしてあきらめる。うーん、残ってるのかなあ?南駒ケ岳までは結構近い。
仙涯嶺はとんがっている。その後はぼえーっと幾つかのポコをこえるといつのまにか越百岳につく。タクシーを呼ぶために携帯を試してみるが、アンテナは立て どつながらない。こういうことも山ではよくあるそう。docomoならつながるそうだが、我がパーティー唯一のdocomo要 員の野吾が電池切れなので越百小屋で呼んでもらうことにする。越百小屋のおやじについては何も語るまい。まあ、自分達の活動がなんなのか考えるいい機会
だったということだけ付記しておく。小屋の後はひたすらだるいくだりが続く。ほんとうんざりする道だった。エアリアに載ってる水場はちゃんとありそうだっ た。林道に下りてから、SLの重登が壊れた。なんとビブラムを押さえている釘が取れていた。こりゃ、欠陥商品だね。須原の駅はほんとに何もないので、国道まで歩いていってレストランで反省会。いやー、中アは遠いね。
リーダーコメント
メジャーなルートなのでわかりにくかったりするところはない。宝剣岳など岩稜帯の危険個所もあるが、特に問題があるわけではない。しかし、事故例もある
ので慎重に。中アは全域で指定地以外ではキャンプ禁止である。我々は檜尾岳と避難小屋の間のコルでテントを張ってしまったが、あまりこういうことをやるべ きではなかったと反省している。中アは景色や植物が非常に美しい。適度の訓練にもなったし夏合宿のプレとしてはよかったのではないかと思う。