日程 6/28 前日発日帰り山域 奥多摩 南秋川水系 軍刀利沢 (熊倉沢左俣東沢)
文責 勝見真悟
目的 沢トレ 二年のトップ養成
メンバー W3 勝見(CL) W2 竹内(SL) W4 上村(医療兼顧問) W1 脇田 W1 弥永
コースタイム 林道分岐(4:40)-0:40-入渓点(5:20)-0:10-①幅広2m下-0:30-③逆くの字滝下-0:20-CS-0:25-⑤2段15m下-0:30-CS5m下(滝の対処に1:30)-0:35-⑧10m下-2:00-三国山頂上
合計6:40 沢中6:00
(ここからメンバー 勝見 上村)
三国山頂上-0:20-軍刀利神社を越えて一つ目のピーク-0:50-沢床-0:20-2段4m-0:40-8m下-0:20-分岐-0:15-熊倉林道 合計2:45
参考遡行図 東京起点120ルート
参考地形図 五日市 与瀬 猪丸 上野原 参考エアリア 高尾 陣馬
参考部内記録 2013佐藤P 2010山田P
対処
対処に関しては2013の酒井SLの記録がしっかり書かれてるのでそれを参考にしてほしい。タイムに関しては山田さんの記録がとても参考になる。
ここでは問題のあった所のみピックアップする
2条4mまでは2013と同様。5m逆くの字はCDは問題あり。下降するなら懸垂を推奨。また、下降するならおそらく二番目のゴルジュの最初の滝CS下までだろう。CSの下降はCDは辛いし、懸垂できる立木はゴルジュ内ゆえに見当たらないし、懸垂するならば、ハーケン打ち込まないときついと思われる。
炭焼窯跡は見つからなかった。CS5mは右岸巻きはできるが、逆層+泥が滑りやすいため水流中を直登することを推奨する。下部はホールドスタンスは共に限られるため肩と足で突っ張って進む。途中から左に逃げる事もできる。上部はチョックウッドがしっかりとしたホールドとなるが滑りやすいので注意。
⑧10m手前の4mは残置ロープを使ってもよいが簡単に直登できる。⑧10mはトップロープで直登できる。上村さんは一回フォールした。また、落ち口にある倒木が邪魔。
熊倉沢下降
三国山頂上から軍刀利神社のあるピークの一つ先のピークを過ぎたところから伸びる尾根から入る。踏み跡あり。尾根を下るが最初平坦だが急に斜度が増す。うまくルートを見つけないと、懸垂の必要あり。尾根の中にある小さいピークを越えて降りた所から左に降り始める。大木に白いマークがついてるところから。あとは読図を慎重に北に方向を取りながら尾根を不要に越えないように降りる。そうするとガレ場の沢線を見つけたためそこをたどると沢床に降りた。
そこからおっかなびっくり降りていくが、④2段4mは2段ともは懸垂下降。左岸の大木から支点をとる。③5mも懸垂下降。左岸の大木から支点。5mは左岸から立木支点懸垂下降。②8mは右岸巻き道から懸垂下降。2×3m滝、①4m滝共にクライムダウン。
一本目の木橋を通過し適当に右岸の仕事道に入る。2本目の木橋を渡り、すぐに熊倉林道へ。
徒然なるままに
国立から立川経由の武蔵五日市。立川で上村さんと竹内がギアが足りないという事で石井で調達。二人とも確保器はあとで無くなって無かったという事実が発覚するのはまた別の話。夕飯を一蘭で済ませる。九州出身の弥永は喜ぶ。油そばには魅かれるものがあったよ(笑)
最終から2本目のバス(数馬行き)に乗り、南郷停留所で降りる。ここでauとdocomoが通じるらしいが在京連絡を忘れる。停留所すぐに下に降りる坂を下り、右折。橋を渡る。林道分岐でテントを張るが雨が降り出す。フライを持ってこなかった事を死ぬほど後悔。在京連絡は分岐から数分林道を降りたところでauとdocomo通じた。雨の様子からグンダリ遡下降の可能性もあったが、去年の逆川の話から遡行はしようと内心決めていた。
翌朝小雨が降ったりやんだりだったので入渓することに、ゴルジュを見て判断することに決定。
毎回恒例の赤テープ見落としを経て入渓。水量はあまり増えてないし、水も変に濁った様子も無かったので安心。竹内のトップは不安要素が多かったが、順調にこなしていたと思う。チョックウッド滝でのセミ状態はこれから経験を積んでいってほしい。ただ地図をすぐ出せないところは直したほうが良い。一年生はこの雨の中がんばったと思う。読図、ロープワークをもっとがんばってほしい。
遡行終わった後に下級生が疲れていたので安全性の面とデポしたテントを回収するために上村さんと二人で熊倉を下降することに。尾根をたどって降りていくが、それなりにキツイ斜度を降りるし、読図もシビア。高度計は必須。計画書段階での対処とは全く違う判断を迫られた。計画書のツメの甘さは反省しなければいけない。自分も難易度の判断はもっと慎重に行わなければならないと思う。今回の山行で雨の中グンダリに行けると判断するか、それとも危なかったから慎重になるか、といった事は読者の判断に任せる。読図の訓練にはとても良い山行だった。